ー ドレミの詩 ー 2011年7月1日(金) 

六回目となる今回はサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」をやります。今回もアーメンコードのT度とW度が出てきます。ゴスペルっぽくするには一番のコード進行ですね。何度も何度も出てきますね。歌の入ったところを見てください。





E♭からA♭に行きますが3拍、4拍とE♭7になっていますね。この7thの音はD♭の音になり、E♭のブルーノートでブルージィになるので、いつもTからWに行くときには7thの音が入っているか注意して聴いてみて下さいね(メロディーがDナチュラルの場合にはダメですねDメジャー7thになる)。歌が入ってからの4小節目のA♭からD♭の動きのA♭は、このキーのW度に当たりますがA♭に対するW度のD♭が使われていますね。このパターンも何度も出てきていますね。(メロディーもD♭)。9小節のB♭7の2小節後E♭からD→D♭と行くクリシェですが、ベースがクリシェの音を弾くのには注意してください。E♭→G-7/D→D♭とか、E♭→D→D♭のような間違いを起こす原因になりかねません。ベースの音は本当大切なのです。反対に逆手に取ることも出来ます。その後のメロディーが ミレドドシラ っていくところの ドシラ の所のコードがA♭なのに シ の音のDはA♭がリディアンスケールであるために使える音です。一番カッコ前の W度→W度マイナー もよく出て来るので覚えておいてください。ここではベースが A♭m6/B と B の音を弾くのはほとんどありません。代理コードを書いておきます。普通は W度→W度マイナー なのでA♭→A♭m(6)ですね。代理でよく使うのは、A♭→D♭7で、Z度フラット7thは W度マイナーの代理と覚えておいてください。あと、2番カッコに入ってのマイナークリシェはCm→Cm△7→Cm7そしてF7にいくやつです。ここでもベースがクリシェの音を行きますね。 C→B→B♭ と行っていますが、そのままAまで下がってきて C→Cm△7/B→Cm7/B♭→F7/A とか、 C→Cm△7/B→Cm7/B♭→Am7♭5 とか行ったりもします。Am7♭5はW度シャープマイナーセブンフラットファイブですが、U度セブンのF7の代理コードでもあります。よく使う手ではイントロとか、エンディングで使います。メロディが ド の時などE♭/B♭→Am7-5→A♭m7→Gm7+5 みたいにクリシェで下がってきながらメロディーはずっとE♭の ド の音ってな感じです。これは一番最後のところのA♭→E♭/G→Fm→E♭ですが、 ミ の音になる G が Gm7 になるか E♭/G になるか注意して聞いてくださいね。Gだからダイヤとニックの Gm7 って言うぐあいにならないように。この小さなこだわりにフィーリングとかセンスというもんが詰まってくるのです。 もう一つ明日に架ける橋、ポールサイモンのソロからリチャードティーの参加しているセントラルパークの譜を載せて置きます。





イントロからカッコイイですね。E♭→G7→Cm7→G♭7ですね。T度からV度セブンY度マイナーV度フラット。G♭7はC7の代理ですね。C7の裏コードのG♭7ですね。半音で次のFmの レ→ミ→ファ と行き、その次にV度フラットのG♭へ。これがまたカッコイイでしょう。このG♭から次のE♭に行くのはG♭の音はE♭のブルーノートになり、内声がG♭→Gの音、内声がD♭→E♭に行く。このブルースフィーリングはたまりませんね。先ほど説明した E♭→E♭7/B♭ のクリシェは今回はやっていませんね。 E♭→E♭△7/B♭→E♭7 になっています。ベースはアンソニージャクソンですね。プレイヤーが誰かも大事なことで、その後のコードで レ→ミ→ファ→レ といった後のB♭7の後の E♭→E♭7/D♭→A♭→Bdim→Adim→E♭/B♭ と行くところでメロディーは ミレドシララソミソ の所ですが、 ミレドシラ の シラ は先ほどはリディアンスケールと説明しましたがリチャードティーはA♭→Adim→E♭/B♭と行く間の 「シ」 のメロディーにBdimコードをはめ込んでいますね。メロディー音が 「シ」 「ラ」 と来たとき等にやる手であります。「トニックに解決する前にT度ディミニッシュを弾いてトニックコードを行く」 という時間差を作るんですね。E♭dim→E♭ てな具合です。ここではこんな具合です。ディミニッシュ9thって書いたらいいのかな。ミスティのメロの頭のソソミシも同じですね。



今回で六回目ということは、残りの講義は半分になりました。改めて思ったことだけど、皆さんの題材にしてきた曲は結局自分の好きな曲であり、自分自身のスタイルの屋台骨になっているんだなあと、皆に説明しているうちに自分自身が気付かされました。地球の財産とも言うべき名曲の数々はミュージシャンたちの血の結晶であり、スギサクの財産でもあり。皆さんの財産なのであります。好きになってしまう気持ちが自分の行き場所を。そしてスタイルを作っていくのです。

 

高杉“スギサク”成男

 

guitarist@sugisaku.jp